Appleユーザーは Safari をそのまま使っておいた方が良い 10 の理由

国内シェア率 50% 前後をキープし続けている iPhone 。それはつまり、日本人でスマホを使っている人の半分が iPhone を持っていることになる。

そのうち 7 割近くの人たちが、iPhone の標準ブラウザである Safari(サファリ)でネットサーフィンをしているという統計が出ている。

統計サイト”Stat Counter”によると、2016年3月から2017年3月における日本国内の携帯端末のブラウザシェア率は Safari が 67.65% と出ている。(画像クリックで統計サイトに移動)

理由は単純明快である。iPhone に標準で入っていたからだ。

ただ、普段 Apple 製品を使ってない人にとっては、Safari は少々馴染みづらいというのも事実。

ネット上でも「Google Chrome や Firefox のアプリをダウンロードして Safari の代わりに使うべし」的な意見をよく見かける。

しかしそれでもあえて、もしあなたが(iPhone のみならず)Apple 製品を使っているのなら、そのまま標準で入っている Safari を使った方が良いということを今回お伝えしたい。

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標準アプリ Safari を使うべき 10 の理由

理由 1:iCloud による互換性

iPhone をはじめとした Apple 製品には、標準で iCloud という機能が備わっている。

知っている人にはおなじみだが、iCloud はあなたの設定やデータを仮想空間に保存し、お持ちのどの Apple 製品からでもアクセスして使用することができるというものだ。例えば、iPhone を機種変更しても Apple ID を入力するだけで設定やデータが全て元どおりになったりする。一昔前は、iCloud に使えるデータや情報が限られていたが、現在は音楽や写真はもちろん、PDFファイルからパソコンのデスクトップのフォルダまで iCloud に対応している。

Safari も同じくこの iCloud の対象だ。具体的には、Safari の設定、閲覧履歴、ブックマーク、タブ、パスワード、そしてリーディングリストが iCloud に保存され共有できる。

また、別の Apple 製品を持っている場合は、そこで見ていたウェブページも iCloud を通して記憶される。例えば、家で Macbook で開いているウェブページがあり、出かけることになって iPhone を持って出た場合、iPhone の Safari を開いて上にスワイプするだけで、iPhone で続きが見れるという寸法だ。

スマホしか使わない人にとっては機種変更時くらいしか役に立たない機能だが、パソコンやタブレットなど 2 つ目 3 つ目の Apple 製品を使っている人にとっては重宝する。

理由 2:リーディングリスト(オフライン)

上記にもあげたが、Safari を使用している人はリーディングリストというものが使える。これは単純に、今読んでいるウェブページを手軽に保存・削除するというものだ。本でいう『しおり』のようなものだが、これのすごいところは、保存したものはオフラインで見れるという点である。

しかも、その保存したページが複数に渡って構成されている時でも全てのページが保存されるので、途中から読めないということはない。

さらに、iCloud を通して保存されているので、他の Apple 製品からもオフラインで見れる。筆者もこの機能は普段から十分役立たせてもらっており、特にスマホ使用時は重宝している。

これは Safari ならではの機能だ。

理由 3:フォントがキレイ

Safari にはアンチエイリアシング機能というものが備わっており、このおかげで実はフォントを他のブラウザよりも鮮明でキレイに表示することに成功している。

普段何気なく使っていると気づかないくらい微々たるものだが、人間は無意識にそういったものを判別しているという話もあるくらいで、何より少しでもキレイな字で読めることは良いことに違いない。

理由 4:最高にシンプルなデザイン

Google の開発者がかつて「ブラウザというものは、意識しなくて良いくらい透明な存在であるべきだ。」と主張したように、ブラウザはそのシンプルさと透明さが追求されてきた。

Apple 関連のものは、何においてもとにかく洗練されたシンプルさを追求しており、それが売りになっているが、ブラウザひとつにおいてもそれは顕著に表れている。

Safari は極限まで無駄を省いたつくりになっており、スマホの場合だと邪魔することなく画面いっぱいにウェブコンテンツを表示されるようになっている。

パソコンの場合は、ステータスバーやブックマークバーをはじめ、閉じるボタン以外全てのパーツを隠すことができる。必要であれば URL の表示窓すら隠せるので、全画面表示をしなくてもほとんどそれと変わらない表示ができる。

理由 5:スワイプで『次へ』『戻る』ができる

Safari のこだわりがユーザーの利便性を高めている一例だ。

スマホもパソコンもそうだが、Safari はスワイプ(指を左右どちらかに動かすこと)をすることで『次へ』ボタンや『戻る』ボタンを押さなくてもページ移動ができる。

一応、Safari じゃなくてもこのスワイプ機能はできるのだが、やはり Safari のスワイプの動きはページをめくるようで快適だ。

また、スマホでネットサーフィンをしていると、前のページが何だったのか見返そうとすることがしばしばある。Safari の場合、全部ではなく少しだけスワイプして途中で止めると、ページをロードして戻ったりせず、少しだけ前のページを覗き見することができる。これが地味に便利だったりする。

理由 6:ダブルタップでズームができる

これは Apple 製品ではおなじみのスマートズームという機能で、これも Safari のこだわりのひとつ。

画面(パソコンの場合はマウスかパッド)をダブルタップするとその部分がズームアップし、もう一度ダブルタップすると元に戻る。画面を二本指で広げたり狭めたりするのとは、また違った便利さがある。

理由 7:他のアプリのリンクが Safari と連動している

Safari は iPhone の標準ブラウザなだけあって、他のアプリで表示されたリンクは基本的に Safari に繋がっている。なのでリンクをタップすれば Safari でウェブページが開かれる

他のブラウザの場合、コピー&ペーストをしなければいけなかったりするので、少々めんどくさいことになる。

理由 8:速さは Chrome と変わらない

そもそも、使っているブラウザを変更する最も多い理由は、ウェブページの読込速度や処理能力がより速いブラウザを使いたいからだ。

他のブラウザで、速さが大きな売りになっているのが Google Chrome である。

だが、さまざまなサイトで調査されている通り、Safari の速度は実際 Google Chrome と変わらない結果になっている。

理由 9:バッテリーが長持ちする

Safari のそもそもの売りは、理由 8 で説明した『速さ』に加え、エネルギーを節約するテクノロジーに特化していることだ。具体的には、メモリの使用量が効率化されている。

ということは、例えば、同時に大量のページを開いたり、拡張機能を入れまくっても、ある程度耐えられるということだ。スマホユーザーには打ってつけの長所だろう。筆者にも、スマホでアプリやウェブページのタブを大量に開いたままにしている知り合いがたくさんいるが、スムーズに動かせているところを見ると、これには納得だ。(もちろん限界はある。)

そして何より、メモリ使用量が少ないということは、その分バッテリーが長持ちするということである。

理由 10:アップデートが定期的にされている

これは定期的に問題が改善され続け、常に使いやすくなっていってる証拠。

特に Apple 製品のアップデートでは、詳細を見ると頻繁に「いくつかの(もしくは多数の)脆弱性を修正しました。」というのを見かける。これはセキュリティが修正・強化されたということである。

Safari は以前、重大なセキュリティの問題が発覚したことで話題にもなったが、ネット社会ではセキュリティ問題は付き物。

大事なのは、定期的かつ頻繁に問題解決のアップデートをしてくれることである。

まとめ

当たり前だが、Safari が他のブラウザと違う一番大きなところは、Apple 製品を使う人たちのために作られているという点である。

デバイスの Mac や iPhone と ソフトウェアのブラウザ Safari は同じ Apple 社が作っているわけだから、当然互換性を考慮して作られている。

もし、今 iPhone を使っているのなら、たとえ他のブラウザに慣れているとしても、少々我慢して Safari を使った方が利点は多いことがうかがえる。デバイスとソフトウェアの互換性があるというのは後々必ず恩恵がある。

逆に、iPhone ではなく android やガラケーを使っている人にとっては、Safari の利点をあまり活かすことができないので、他のブラウザを使った方が快適であろうことは否めない。

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