今回ご紹介するのは、自分で食べても良し、相手にあげても良しの、味と食感を重視した和菓子&洋菓子の特集だ。
筆者はプライベートでもビジネスでも、今まで様々な人たちに贈り物をする機会があったが、その中で最もウケが良かった、評判が良かったものを5つにまで厳選してご紹介する。
誰かに贈り物をする機会がある人にはもちろん参考にして頂ければと思うが、人生一度は味わってほしい絶品スイーツばかりなので、まだ食べたことのない人にも自分用として是非トライしてみてほしい。
牟尼庵(トリュフチョコレート)
今回ご紹介する中では最も高価なスイーツだが、同時に最も値段以上の価値が実感できるスイーツでもある。京都の四条に本店を置くトリュフチョコレート専門店だ。『牟尼庵』と書いて『むにあん』と読み、京都らしい和のテイストが名前からもチョコレートからも感じ取れる一品。
『牟尼庵』のトリュフには、以下の3種類がある。この中で最も人気なのが、京都らしいお茶シリーズの「ティーセット」だ。
- ノワールセット :ノワール(普通)・ビター(濃いめ)・ピスタチオ
- ティーセット :抹茶・緑茶・ほうじ茶
- リキュールセット:日本酒・ブランデー・ジン(ラズベリー入り)
筆者も今まで数々の高価なチョコレートを食べてきたが、正直『牟尼庵』は別格だ。まず、見た目からも感じ取れるが食感はとてつもなくふわふわ、口溶けは驚くほど滑らかで、味もしっかり濃厚である。と言いたいところだが、言葉では表現しきれない部分が多く、実際に食べてもらわないとこの感動は伝わりきらないというのが本音。
筆者はチョコレート通の知り合い達に、この『牟尼庵』を幾度となくプレゼントしてきたが、知っている人は今まで一人もいなかった上、その絶品さに衝撃を受けていた。そもそも筆者自身も教えてもらった身であり、それまで存在すら知らなかった。それもそのはず、この『牟尼庵』京都の本店以外では東京の松屋銀座店にちょこっと入ってるのみ。メディアや広告でもなかなか見かけないので、人から紹介されない限り出会うことはそうそうないだろう。公式オンラインショップがあるので、購入は基本的にそちらからになる。
さて、気になるお値段は以下の通り。
- ノワールセット(3個入り) :¥1,890(税込)
- ティーセット(3個入り) :¥1,890(税込)
- リキュールセット(3個入り):¥1,890(税込)
- 詰め合わせ(6個入り) :¥3,456(税込)
- 詰め合わせ(9個入り) :¥4,860(税込)
量が少ない上、1粒なんと¥630円の計算になる。1粒でゴディバの5個入りが買えてしまう(汗)。しかし最初に言った通り、値段以上の価値があり、これは食べた人にしかわからない。流石に自分用として買うにはなかなか難しいが、隠れた絶品なのでプレゼントとしては最適だ。大事な相手への贈り物、本命のバレンタインなんかには驚異の威力を発揮すること間違いなしなので、ぜひ試してみてほしい。
きのとや(チーズタルト)
以前こんなことがあった。古くから仕事のお付き合いをしている人にプレゼントのお返しをしたのだが、なにぶん普段から高価な物をたくさんもらっている人で、残念ながらウケが悪かった。そんな時「迷ったらKINOTOYAが良いよ。」と逆に言われた。
はて、キノトヤってなんや??
恥ずかしながら全く知らなかったので正直に聞いたら、ひとつお裾分けを頂けた。上の画像の通り洋菓子のチーズタルトなのだが、これが驚くほどうまかった。何がうまいかというと、『きのとや』は他の多くと同じように箱詰めの冷凍便で送られてくるのだが、大抵そういったものは保存された感が強く当然できたての美味しさとは違ったものになってしまう。しかし、驚くべきことに『きのとや』のチーズタルトは店頭で買えるようなできたてのものと変わらなかった。
『きのとや』のチーズタルトの特徴は、食べ方が4通りあることだ。どの食べ方も美味しかったが、個人的にはやはり加熱(オーブン)が良かった。少々手間ではあるが、先ほど言ったような店頭のできたてを食べているように味わえる。
- 冷凍:不思議とカチコチになることはなく、やわらかいアイス感覚で食べられる。
- 冷蔵:ヒンヤリしたタルトは夏場に最もオススメのスタイル。
- 常温:届いた冷凍便を解凍した形になる。最もオーソドックスだが日持ちしないという弱点がある。
- 加熱:オーブン(レンジのオーブン機能可)でこんがり焼く、最もオススメな食べ方。
さて、この『きのとや』(先ほどの牟尼庵と同様)店舗が非常に少ない。北海道に9店舗あるのだが、なんとそこまで。北海道以外にないのだ。公式オンラインショップがあり、基本的にはそちらからの注文で北海道直送になる。(ちなみに、楽天やアマゾンでは残念ながら取り扱っていなかった。)
また、正確には『きのとや』ではないようなのだが、『BAKE』というタルト専門店で全く同じチーズケーキに出会える。しかも正真正銘できたてになる。こちらは関東圏・関西圏のどちらにもあるので、詳細は下のリンクから確かめてみてほしい。
さて、お値段は以下の通り。
- 公式オンラインショップ(10個入りのみ):¥2,160(税込)
- BAKE(1個単体):¥216(税込)
- BAKE(6個入り):¥1,242(税込)
1個の値段が普通のパン屋さんと同じくらいなので、自分用としてもお求めやすいだろう。意外に知られていない北海道の絶品なので、是非プレゼントとして差をつけてみてほしい。

Henri Charpentier(フィナンシェ)
知る人ぞ知る洋菓子の名門。と言っても、認知度は年齢層によってバラつきがあるだろう。というのも、基本的には三越・伊勢丹・松屋・高島屋といった高級デパートの地下に入っているようなお店だ。
『Henri Charpentier(アンリ・シャルパンティエ)』は、洋菓子の中でもフィナンシェの専門店。フィナンシェは今からおよそ120年前に誕生したフランス生まれの焼き菓子だ。上の画像のように、いわゆるバターケーキと呼ばれる類で、この美味しさは人を選ばないところが特徴だ。特に、『Henri Charpentier』のフィナンシェは天下一品級の美味を誇る。筆者も、誰かに菓子系の贈り物をする時、迷ったらコレにしており、ハズレたことはない。
値段は以下の通り。
- 1個入り:¥141(税込)
- 3個入り:¥432(税込)
- 5個入り:¥702(税込)
- 6個入り:¥843(税込)
- 8個入り:¥1,080(税込)
- 16個入り:¥2,160(税込)
高級デパートに必ず入ってるわけではないのだが、今回紹介する5選の中ではダントツで店舗数が多く全国展開もしている。さらに、今回ご紹介している中では単価が最も安いので、コスパを考えると一番お求めやすいだろう。
もし、何を送ろうか迷っている時はアナタもこのフィナンシェを試してみてはどうだろうか?

亀十(どら焼き)
手に入る場所が東京都浅草というピンポイントになってしまうが、その分プレゼントとしての希少価値は上がる。
銀座線浅草駅から外に出て歩くことわずか数秒。見えてくるのは、江戸時代から続きおよそ100年の歴史を持つ、どら焼きの老舗『亀十』だ。
以前は、意外に東京都内でも知らない人が多いことに驚かされていたが、少し前テレビに引っ張りダコの時期があり、それを境に毎週土日は驚愕するほどの長者の列ができるようになった。浅草の繁忙期には、並んでる最中に売り切れてしまうなんてことはもはや毎度のこと。そういう意味でも希少価値が高まっている。
東京はどら焼きの名店がたくさんあるが、この『亀十』は初めて口にした時の食感が衝撃だ。まるでふわふわのパンケーキのようなやわらかさで、どら焼きの常識を覆す。以前プレゼントした際、喜ばれながらも「これはもはやどら焼きじゃない。」と言われたことがあるくらいだ。それだけ、生地のインパクトがすごい。また、無造作に焦げ目のついた生地も特徴で、手作り感満天だ。
種類は以下の通り2つのみ。
- あずき(つぶあん):¥325(税込)
- 白あん(こしあん):¥325(税込)
他のどら焼きと比べても値段の高さがネックだが、日本一の観光地の名物なので致し方ない。筆者は無性に亀十のどら焼きを食べたくなることがあり、今回紹介する中では自分で食べた回数が圧倒的に多い(ゆうに数百回はいっている笑)が、お土産としても非常に優秀で、特に接待での贈答品としてかなり活躍してもらった。
ただ一点だけ注意があり、手作りのナマモノなので日持ちがしない。一応3日まではOKとなっているが、日に日に柔らかさは失われていくので、食べるなら当日がベストだ。
*現在、ホームページは存在しない模様。

HARBS(ミルクレープ)
知っている人にはおなじみ、『ハーブス』のケーキ。しかし、これもまた意外に知らない人が多かったりする。
名古屋の栄に本店を構える、黄色がトレードカラーのケーキ専門店。全国展開しており、アメリカのニューヨークにもお店がある。
店頭には、目を引くくらい大きなホールケーキが陳列棚にズラーっと並んでおり、一切れ一切れも通常のケーキの倍近い大きさがあるのが特徴。そのため、値段も少々高め。下は¥600くらい、上は¥1,200くらいとケーキの種類によって様々だが、大体のケーキは¥700か¥750のどちらかになっている。
筆者のオススメは『ミルクレープ』だ。昔、知り合いのアメリカ人に「世界中のミルクレープを食べてきたが、このミルクレープは世界一だ。」と言われ教えてもらったのが筆者の最初だったが、本当に美味しかった。何よりサイズが大きいことが嬉しい。(世界一かどうかはまだ筆者にはわからないが。)
注意点としては、お酒が入っているケーキもあるので、苦手な人にあげる場合は気をつけよう。あと、当たり前だが、サイズが大きいのでダイエット中の人にはやめておいた方が良いだろう。
まとめ
どうだっただろうか?知っているものばかりだったという人もいるかもしれないが、筆者の経験上、ここで紹介したものは贈っても「知らなかった!」と言われたものばかりだ。
あげる人にもよるが、贈り物というのは基本、その人の人となりが出てしまうものだ。逆に言えば、差をつけられるところでもある。今回紹介したものがほんの少しでも役に立てればと思う。もちろん、自分用としてもぜひ一度食べてみてほしい。
なお、今回ご紹介したお店にはそれぞれ、他にも様々なスイーツを取り扱っている(例えば、牟尼庵はトリュフ以外に生チョコもある)。しかし、筆者自身まだ食べたことがないので今回は割愛させて頂く。
*ご紹介した物の中には、食物アレルギーが含まれている可能性があります。和菓子・洋菓子の基本となる卵や牛乳もアレルギー成分のひとつですので、十分ご注意下さい。